税理士紹介会社について
~当事務所では税理士紹介会社は一切利用しません~
開業するとき、現在の顧問税理士を変更しようとするとき、相続や不動産の売買があって一時的に税理士に頼まなければならないとき、「税理士をどうやって探せばいいか」は切実な問題です。
少し前なら、知りあいの紹介で、、、という方も多かったのでしょうが、最近ですとインターネットの普及にともない、簡単に検索することができるようになりました。
例えば「津市 税理士」や「三重 会計事務所 おすすめ」と打ち込めば多くの税理士事務所が表示されます。その中からお客様の希望する要件に合致した税理士を探せばよいわけです。
しかし、多くの場合検索結果の上位に表示されるのは「税理士紹介会社」のホームページです。
税理士紹介会社とはその名の通り、税理士を探してみえるお客様に税理士を紹介して、税理士側から報酬を得る会社です。報酬の数十%以上を契約期間全般にわたり紹介手数料として税理士事務所から受け取るビジネスモデルを確立しています。
そのため税理士紹介会社を利用している税理士事務所では、税理士紹介会社を通してのお客様に税理士紹介会社への支払手数料を上乗せするか、業務の質を低下(訪問回数を減らす、相談対応を後回しにする、何かにつけて追加手数料を要求する等)する場合があります。これは厳然とした事実です。
これはお客様にとっても、我々税理士事務所にとっても(税理士紹介会社を除けば)望ましい状況ではないと当事務所は考えます。
お客様にとって、税理士紹介会社を利用することで、
①たくさんいる税理士の中から条件に合致した(一概にそうとはいいきれませんが)税理士を紹介してくれる。
②断る際も、税理士に気兼ねなく断ることができる。
といったメリットがある反面、前述したようなビジネスモデルであるため、税理士紹介会社を利用されていないお客様と比べて、同程度の月額顧問料であれば、その半分程度のサービスしか受けられないかもしれない、というデメリットがあります。
ここで、メリット①のたくさんいる税理士の中から条件に合致した税理士を紹介してくれるという点について、本当にそうでしょうか。
ある程度の希望(資産税に強い、医療クリニック専門等)には沿ってくれるのでしょうが、細かい要望(若手の税理士がいい、国税庁出身のベテランがいい、組織再編や移転価格税制に強い、公認会計士の資格も持っている方がいい等)は通らない場合も多いようです。どのホームページにも小さな文字で「対象となる税理士が少ない場合にはご要望にお応えできない場合があります」という趣旨の文言が記載されています。
ではどうすればよいか、結論を申し上げれば地道に探すしかありません。取引先や金融機関に尋ねる、各地域にある商工会議所に尋ねる、インターネットで検索する、様々な方法がありますがお客様が根気よく探されるのが一見手間がかかるようですが、結局一番の近道であるといえるでしょう。
また、メリット②の「断る際も、税理士に気兼ねなく断ることができる」ですが、1度か2度、面談したお客様と契約を結べなかったからといって、お客様の不利益になるようなことをする税理士はまずおりません。お客様からあえて断りのご連絡をされなくてもそのまま放っておけば、ご縁がなかったと税理士事務所でもわかるはずです。ですので、このことを気になさる必要は全くありません。
当事務所では、お問い合わせをいただいた場合や面談をさせていただいた場合にこちらからしつこく契約を迫るといったことは一切いたしておりません。お客様との信頼関係こそが当事務所の最大の財産であると考えているためです。
以上のような状況を踏まえ、当事務所では税理士紹介会社は開業以来一切利用しておりません。
この件について、ご意見ご質問があればお気軽にお問い合わせください。